2011.3.11.
ここまでの話を整理します。
まず、感染症で小さなお子さんを亡くされた
ご遺族の方々は、やるせない気持ちになる、
何とか、同じことは繰り返さないで、という気持ちになる
ここまでは、誰も異論はないでしょう。
そこでサンドバッグになるのが厚生労働省。
なぜ対策を取らないのか!!!
ここから先が問題なのですが、ワクチンの開発、
あるいは国外産ワクチンの輸入ということになっていきます。
私が勤めていた会社も以前はポリオなどの海外のワクチンを日本に
導入して感謝状をもらっていました。今は、海外の大手メーカーが自分で売り込みにくるので大手総合商社の役目は終わっています。
そして新しいワクチンが認可されると新たな問題が発生します。
接種直後に小さな子供さんが亡くなってしまった。
因果関係の特定というのは難しいものです。
ただ、数をうっていけば、必ず、「事故らしき現象」が
おこります。そして、一件、発生すると何件も続きます。
実際に、突然、連続して発生したのか、報道されたから
実は、うちでも、と報告が増えるのか、報道による
バイアスがかかっているのかどうかは分かりませんが、
ともかく、事故のような悲報が続きます。
すると、サンドバッグの反対側にパンチが集まります。
なぜ、こんな危険なワクチンを承認したのか!!!
「じゃ、どうしろというんだ!!!」
厚生労働省の本音ではないでしょうか。
対策とらないと訴訟され、対策をとると
必ず事故らしきことがおこり、対策をとった
責任を追及される、そういう構造にはまっているのです。
子宮頸がんワクチンについても見直しが始まりました。
では、厚生労働省には責任はないのかというとそれは違います。
国民に事実をありのままに告知しない、その体質が問題です。
3月8日付けで、厚生労働省は今回5件の「事故のような現象」
について、ワクチン接種との因果関係は今のところ認められない
と発表しています。 これは決して「嘘」ではないと考えます。
因果関係の特定なんて、実際にはできないからです。
心臓が止まった、呼吸が止まった、解剖したら、内臓のここに
炎症があった、、、 病変や機能不全を診断することはできるのですが、なぜそうなったか、それは現実には分からないのです。
菌が検出された、それとて菌が原因なのか病変があったから
そこに菌が増えたのかは分かりません。
ところが、別の問題があります。
そもそもワクチンの効果と安全性はそう簡単に「確認できない」のです。「せいぜい治験をやってみた程度のエビデンスしかない」のです。
大量摂取してみて初めて「事故らしき現象」が散見されます。
これが事故がどうかは断定できないのですが、ではなぜ、同じ
ワクチンをうった人が立て続けに何人も亡くなるのか、、、
という疑問は残るのです。 こういうことは過去、繰り返し
起こっているのです。
因果関係の断定はできないものの、ワクチン接種後数日以内に乳幼児死亡例というのは、散見されるもの、という告知は周知徹底しておくべきでしょう。 そして、大量摂取前に治験によって完全に予測することはできないこともです。
治験というのは、人数も少ないし、何か健康上の問題や病気があったら、治験対象からはずすんですから。
ところが承認後に大量摂取すると、病気をもっていた人がうってしまう、そういうことも起こるのです。 今回も5人のうち3人には疾患が認められています。
しかも長期の副作用は測定のしようがありません。
測定できないから、治験の検査項目にもなっていない、
データがないだけなのに、あたかも治験をやったんだから
安全性が確認されたと、誤解を与えているのではないでしょうか?
治験は、短期間の「測定可能な」副作用を評価しているに
過ぎないこと、これもまた周知徹底すべきでしょう。
そして、効果についても、実は、測定するのは
難しいのです。どうやって感染防止効果を証明するのか。
便宜的に間接的な指標で測定して効果ありと言ってるだけです。
治験がもたらす断片的で、「一つの数字」となったデータによって
有効性が証明された、といっても、どんな有効性が証明されたのか
中身が問題です。 大人数にワクチンを投与しておき、
病原菌をばらまいて、実際に感染するかどうかなんて
試験はできないんですから。抗体価があがったからといって
それで感染防止効果が発揮されるとは限らない、
そんなことは専門家なら誰でも知っていることです。
実際の感染テストをやれない、やっとしても一部、
健康な人を対象に、自然環境とは全く異なる人為的な
強制感染テストをやっても、現実の環境中で流行し、
体力の落ちた人、他の病気をもつ人にとって同じ効果が
発揮される保証はない、、、 どこまでいっても
本当のことは分からないのです。
治験をやればいいというものではありません。
なのに治験をやったら、あたかも「ほんとうの」効果や
安全性が確認されたかの誤解を与えている。
ましてや、目的は、子供が肺炎で亡くなることを
避けること、です。 肺炎球菌のワクチンをうつことで
それが、仮に有効であったとして、どれだけのインパクトが
あるのでしょうか。 肺炎の原因なんて、山ほどあります。
風邪をひいても肺炎になるときはなってしまいます。
そこへ一つの菌に対するワクチンをうつ意味が
どれだけあるのでしょうか。
ふくろう医者の診察室
<私的コメント>
ワクチンの同時接種との関連は一切言及されていません。
聞いた話では、ある医療機関では4種類のワクチンを同時に接種していたとのこと。
当院では同時接種は1例も行っていません。
日本小児科学会では同時接種を容認(奨励)していました。
しかしHPには、その事実が記載されていません。
不思議です。
ちなみに死亡例はいずれも同時接種例です。
http://
><私的コメント>
小児科医はワクチンについてどちらかというと「前向き」の姿勢です。
私は新しいワクチンが登場するたびに、すぐに積極的に勧奨する小児科医特に開業医の方針には懐疑的でした。
以前にMMRワクチンも問題が提起された時点で中止しました。
しかし近隣の小児科医は、厚労省(当時は厚生省)が中止の指示を出すまで接種を続けていました。
「米国では問題ない」ということがそのまま「日本でも大丈夫」ということにはなりません。
私は循環器が専門ですが、降圧剤やコレステロール改善剤でも有効量や副作用の発現頻度が異なるのは常識です。
この教授のコメントの理論でいけば国内治験は要らないことになってしまいます。
日本小児科学会ではワクチンの同時接種を容認(推奨?)しています。
私の知る限りでは、厚労省は「同時接種」についてはコメントを出していません。
私は一切同時接種はしないようにして来ました。
単剤でも因果関係が不明なのに、新しく出たワクチンとの同時接種は副反応かどうかの判断を困難にします。
米国では普通に行われているというのが推奨根拠のようですが、MMRの忌まわしい記憶が残っている私は「同時接種」には踏み切れませんでした。
<私的コメント>
「ファイザー」の態度は弾劾に値します。
このままでは医療機関の同社に対するボイコット運動が起きます。
私は他の薬剤で同社に対する不信感を持っており、このことについては他のブログに掲載しました。
<私的コメント>
この女児はDPT(ジフテリア、百日ぜき、破傷風の3種混合)と、細菌性髄膜炎を予防するヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンの計3種類の予防接種を受けたということです。
これは驚くべきことです。
恐らく、両腕と片側の大腿部の3カ所に接種したものと思われます。
国内ではの大腿部への接種は一般的には推奨されておらず、添付文書(薬剤使用の際のバイブル)にも記載されていません。
私は、ワクチンの同時接種を厚労省ではなく日本小児科学会が容認(推奨?)したことに疑義を抱いていました。
今回の「医療事故」に関して、日本小児科学会は早急にコメントを出すべきです。
そして一定の責任も負うべきです。
実は、子宮頸癌ワクチンについても「ある心配なこと」があるのです。
そのことについてはきょうはあえて触れません。
第一三共、乳幼児用ワクチン回収=溶剤に異物混入
第一三共は11日、主に乳幼児の細菌性髄膜炎を予防するヒブワクチン「アクトヒブ」の一部製品を自主回収すると発表した。ワクチンを注射剤にする際に使う溶剤の一部に樹脂とみられる異物が混入していたため。対象は2010年10月から同日までに出荷された130万本だが、このうち100万本程度は既に使用されているという。(2011/03/11-13:12)
http://
回収対象となる製品のロット番号:
E0771
E1174
E0962
E1065
E1235
E1201
G1030
E0897
E1200
E1033
E1160
E1236
G1018