那覇市、1086人に予防接種の誤通知
2012.11.30 12:06
2012年11月30日 09時30分
(37時間10分前に更新)
那覇市は29日、市内の乳幼児の予防接種で、本来受けるべき予防接種と異なる種類の接種案内を誤って発送していたと発表した。誤って通知したのは「日本脳炎」など4種類で、合計1086人に送付していた。通知書に貼る宛先ラベルと予防接種の種類を十分に確認していなかったことが原因という。今年、日本脳炎の予防接種後に死亡したケースが2件発生、安全性に関心が集まる中での誤通知に、市側は「信頼を失う失態で深く反省している。すでに届いていたら破棄してほしい」と謝罪した。対象者には30日に、おわびと正しい予防接種の案内を発送する。
また市は同日、那覇市医師会に誤通知を連絡し、医療機関に来院した子どもが、本来の予防接種の対象であるかの再確認を依頼した。医師会も30日、医療機関に確認の徹底を通知する。
医師会によると、通常は母子手帳の接種履歴や通知を照らし合わせ確認するため、「誤って接種することはない」という。
日本脳炎を受けるべき3歳児266人に「4種混合ワクチン」の接種を、MR(麻しん・風しん混合ワクチン)対象の268人(1歳)に「BCG(結核)」を、BCG対象の212人(5カ月)に「日本脳炎」、4種混合ワクチン対象の340人(2、3カ月)に「MR」の接種を案内していた。
29日午後3時ごろ、3歳児の母親から予定と異なる予防接種の案内が届いてるとの電話があり、誤通知に気付いた。同日までに誤って接種したとの報告はない。市は再発防止のため、職員による二重チェックや、複数の予防接種の通知事務を同時に行わないなどの対策を取るという。
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