アメリカにおけるおたふく風邪の流行について。転載記事
http://rokushin.blog.so-net.ne.jp/2012-11-06
ワクチンを二回接種せていても感染するようですね。 via Twitter for iPhone
2012.11.08 14:05
転載記事
昨日に引き続いて、
今月のthe New England Journal of Medicine誌に掲載された、
アメリカにおけるおたふく風邪の流行についての論文です。
おたふく風邪は、
正式には流行性耳下腺炎と呼ばれ、
ムンプスウイルスというウイルスによる、
流行性の感染症です。
感染すると、
耳の下の唾液を出す部分が、
赤く大きく脹れ、
強い痛みを伴います。
それによる顔貌の変化が、
おたふくと呼ばれる所以です。
おたふく風邪は通常は自然に回復しますが、
男性の精巣炎や女性の卵巣炎、
脳炎や髄膜炎などの合併症を伴うことがあり、
時に難聴や性腺機能低下症などの後遺症を残します。
こうした合併症の発症と、
この病気が強い感染力を持って、
集団感染の原因となることから、
原因ウイルスの毒性を弱めて接種する、
生ワクチンの利用が、
アメリカでは1967年から開始され、
その後効果を高めるために、
2回接種が行なわれるようになりました。
日本においては、
新3種混合ワクチンとして、
麻疹と風疹及びおたふくワクチンとの混合ワクチンが、
一時期導入されましたが、
無菌性髄膜炎の副反応のために、
接種中止となった経緯があります。(※引用注 MMRワクチン)
この原因は厳密には不明ですが、
おたふくワクチンにあったのではないかと推測され、
このため日本では、
麻疹及び風疹の混合ワクチンはありますが、
そこに海外のようにおたふくワクチンは含まれず、
おたふくのみが単独接種になっています。
さて、ワクチンの2回接種が開始以降、
おたふく風邪の発症はアメリカでは劇的に減少し、
ワクチン接種前の99%以下になりました。
ところが…
2006年以降、
ワクチンを79~99%接種している年齢層からの、
おたふく風邪の流行が散発的に起こっています。
2009年から2010年に掛けては、
ユダヤ教徒の通う男子校における、
集団感染が報告され、
その詳細をまとめたものが、
今回の論文になります。
2009年~2010年に掛けて、
ニューヨーク州において、
トータル3502例のおたふく風邪の事例が報告され、
その97%がユダヤ教徒で、
年齢層では13~17歳の男性が、
全患者の27%を占めていました。
ワクチン接種歴が確認された患者さんのうち、
89%が2回の接種を受けていました。
感染の拡大は主にユダヤ系男子校内で起こっていて、
そこでは何時間も生徒同士が対面で議論するなど、
ユダヤ教の特有の活動が行なわれていて、
その濃厚な接触が、
流行の拡大に繋がったと考えられました。
今回の検討から分かることは、
2回のワクチン接種において、
充分な免疫が測定上は得られた状態であっても、
感染者が長時間近接した状態で接するようなことがあると、
おたふく風邪の感染は成立することが、
実際には比較的簡単に起こり得る、
ということです。
おたふく風邪は学校や会社より、
家族内での感染がワクチンでも防御し難い、
という知見がこれまでにあり、
それも同じような現象を示しているものと、
考えられます。
おたふく風邪はワクチンの有効性が、
確認されている病気ではありますが、
それは通常の集団においての話で、
家族など濃厚な接触が常態化した状況では、
ワクチンを接種していても、
感染が拡大することがあるので、
注意が必要だと思います。
ただ、勿論ワクチンが無効だということではなく、
通常の集団での感染の予防には、
少なくともアメリカのワクチンに関しては、
充分な有用性が確認されているのです。
引用終了
全文は上記URLにてご確認できます。
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■MSD メルク(サノフィMSD)
Dr. Mercola @mercola
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2012.11.14 01:15
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