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百日咳の流行とワクチンの効果を考える 転載記事

http://rokushin.blog.so-net.ne.jp/_pages/user/iphone/article?name=2012-09-10

こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

朝から色々やることがあったのですが、
書類を整理していたら、
それだけで時間が経ってしまいました。

それでは今日の話題です。

今日はこちら。
百日咳の流行解説.jpg
先月のthe New England Journal of Medicine誌の、
巻頭の解説記事ですが、
アメリカにおける百日咳の流行と、
その原因がワクチンの有効性の低下に、
よるものではないか、
という内容です。

日本でも近年百日咳の流行が、
大学などの集団感染の事例などが報告され、
大きな問題になっています。

百日咳というのは、
百日咳菌というバクテリアによる感染症で、
その名の通り、
しつこい重症の咳が続きます。

この病気の問題は、
集団感染を起こし易い、ということと、
新生児~乳幼児に感染した場合に、
重症になり易い、
ということです。

この病気は細菌の感染症には珍しく、
早期にワクチンが開発され、
臨床に応用されています。

ただ、単独のワクチンとしてではなく、
乳幼児期に重症化し易い感染症として、
ジフテリアと破傷風をセットにした、
所謂「3種混合ワクチン」としての接種が、
国内外を問わず施行されています。

これを、
病気の英語の頭文字を並べて、
DPTワクチンと呼んでいます。

このDPTワクチンに含まれる百日咳の抗原は、
当初は全菌体型と言って、
菌自体を殺したものが、
そのまま使用されていましたが、
重篤なアレルギー反応などの副反応の問題があり、
現在ではその毒素のみを使用した、
無菌体型のワクチンに移行しています。

日本では以前から全て無菌体型のワクチンが、
使用されていましたが、
アメリカにおいては、
その移行時期は比較的新しく、
1990年代に入ってからのことです。
無菌体型のワクチンをDTaPという言い方をするので、
海外において、
DPTワクチンと言う時には、
日本では使用されていない、
全菌体型のワクチンのことを、
指していることが多いのです。

ただ、
全菌体型の百日咳ワクチンと比較して、
無菌体型の百日咳ワクチンが、
その効果の強さや、
免疫の持続の長さにおいて、
充分な有効性が得られないのではないか、
という危惧は当初から指摘されていました。

それを裏打ちするように、
アメリカにおいては、
百日咳の発症が2000年代初頭から急増しており、
1940年代~1950年代の水準に達している、
という報告があります。

ただ、
日本においても、
百日咳の急増との報告が、
実際には百日咳ではない、
多くの病気を含んだものではないのか、
という批判的な意見があるように、
アメリカにおいてもこの急増のデータが、
幾つかのバイアスに影響されている、
という指摘もあります。

元々長期間持続する咳症状は、
一定の割合では百日咳であったのですが、
それが全て診断され報告される訳ではなく、
その診断も有効な方法があまりなかったのです。

それが、
アメリカにおいては、
ワクチンの切り替え問題の際に、
百日咳の頻度が問題となり、
それをきっかけとして、
注目されたために報告数が増え、
更に2000年代になり、
百日咳菌の遺伝子診断が導入されたので、
診断の数自体が、
見かけ上増えたのではないか、
という意見です。

しかし、
そうしたバイアスはあったにせよ、
集団感染の事例が増えていることは間違いがなく、
その1つの要因が、
ワクチンの変更にあったことも、
ほぼ間違いない事実として認識されています。

インフルエンザほどではありませんが、
百日咳菌の遺伝子にも、
その毒素の構成蛋白質などには、
一定の変異があり、
その性質が異なれば、
ワクチンの有効性が低下することも考えられます。

また、
そもそも百日咳の免疫自体が、
麻疹のような終生免疫ではなく、
一定の期間が過ぎれば、
一旦あった免疫も、
低下して再感染することが確認されています。

つまり、
免疫を維持するには、
インフルエンザのように、
一定の期間を置いて、
ワクチンを定期的に接種し続ける必要が、
ある可能性があるのです。

それでは、
さっそく百日咳のワクチンを、
もっと定期的に大人でも打てば良いではないか、
と思われる方が多いと思います。

ただ、
問題はそう単純ではありません。

現行百日咳の単独ワクチンは、
国内外を問わず生産されていません。

全て基本的には、
3種混合ワクチンの形態を取っているのです。

追加接種をするとすれば、
3種混合ワクチンを接種する、
ということになりますが、
ここにも問題があり、
主にジフテリアの毒素の副反応により、
10歳以降の年齢の方に接種すると、
年齢が上がるにつれて、
アナフィラキシーなどの重症のアレルギー症状が、
増加すると考えられています。

このため、
現行の3種混合ワクチンの追加接種は、
ジフテリアと破傷風の2種類の抗原を、
初期接種量の5分の1で使用する、
という方法で行なわれています。

この追加接種に、
百日咳抗原が含まれていないのは、
百日咳に関しては、
乳幼児の重症化を防ぐことが、
主な目的になっているためと、
ある程度の年齢になれば、
百日咳菌との接触は定常的にあり、
それにより免疫が賦活されるので、
追加接種は必要ない、
という考えがあります。

しかし、
現状は百日咳菌による、
集団感染や流行が、
成人において起こっていることは事実で、
その大人から乳幼児への感染のリスクが、
当然高まることが想定されますから、
このワクチンの効果がやや乏しいという点を加味すれば、
何らかの対策が急務であることは、
間違いがありません。

上記の解説を読みますと、
百日咳のより有効性の高いワクチンの開発を急ぐと共に、
妊娠された女性に対する、
成人用3種混合ワクチンの接種と、
生後3ヶ月までに、
3種混合の3回の接種を完了することが、
次善の策ではないか、
という見解が示されています。

ただ、
日本においてこの方針を、
そのまま導入するのは、
スケジュール的にも安全性の面でも、
無理があるように思います。

大人への接種については、
現行の3種混合ワクチンを、
5分の2の量で接種する治験が、
日本で行なわれ一定の効果が報告されています。
副反応を減らすために、
こうした量の調整が行なわれたのです。
海外ではTdapと言う、
思春期から成人用に、
抗原量を減らしたDPTワクチンがあり、
それに準じた効果を図ろう、
というもののようです。

現状このワクチン接種の導入が、
国の方針のようですが、
今のところすぐに定期接種化、
ということにはならないようです。

Tdapをそのまま使用しよう、
というような意見もありますが、
その量の設定がそのままで良いのかどうか、
など検証されるべき問題は多く、
僕は現状では、
安易に接種されるべきではないように思います。

いずれにしても、
百日咳はむしろインフルエンザに近いタイプの感染症であり、
単独ワクチンによる予防を志向する方向に、
向かうべきのように思いますし、
その早期の切り替えを期待したいと思います。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

転載以上


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~翻訳者Hariさんのメッセージ~
私が大きく影響を受けた予防接種の参考本をご紹介させて下さい。

著者は、アメリカのホリスティック研究者であるDr.Tim O'Sheaで、
原本のタイトルはThe Sanctity of Human Blood : Vaccination I$ NOT Immunizationです。


The Sanctity of Human Blood : Vaccination is Not Immunization (Fifth Edition) [Paperback]
Tim O'Shea (Author)


翻訳本の方は、「予防接種の本当の意味ー大切な人を守るために」としました。

私自身、自分だけの時には何も深く考えずに予防接種を受けていましたが、
娘が生まれからは、
「子供の身体に注射するものだし、健康や命に関わるものだから、まずはどんなものなのかその実態と効能、危険性について親が知った上で判断したい」と思うようになりました。

同じ様に、ただ家族や医者から聞いたほんのちょっとの情報だけで、またはそのプレッシャーに押されて、

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あるいは疑問を感じても参考になる情報をどこで探したらよいのか判らない方、

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さらに、この本で使用している参考資料は、政府機関、主流の医学誌といった
「ワクチン接種を薦めている側」の資料なので、「ワクチン反対派」が感情的にいった不確定な情報なのでは、という心配がありません。

掲載している情報は、主にアメリカの状況が中心ですが、日本の現状を知るにも十分役に立つものです。
何より、ワクチン製造業者と政府間の権力及び資金関係の結びつき、メディアへの影響力などは、アメリカに限るものとは言えませんから、実に興味深いと思います。

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ただし、こちらは校正チェック前の文章ですので、多少読み苦しい箇所もあるかも知れません。

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