三種混合ワクチンの世界状況と、その他の副作用
DPT三種混合とSIDS突然死の関連性については、他にも正式な研究が沢山されていて、コールターの著本に紹介されています。[227] 何度も言いますが、百日咳は、そのワクチンが出回る以前に、すでにほとんど消え去っていた病気です。DPT三種混合には非常に沢山の問題点があるため、現在これを義務化している国は、ごくわずかです。スウェーデンなど、1979年に中止しています。(Trollfors)[231] 当時、百日咳にかかった件数は一時増えましたが、症状は以前よりもはるかに軽いもので、その後スウェーデンに百日咳で死亡した乳児は1人もいません。しかも、この様に病気にかかった人には、本物の自然な免疫がつきます。我が国でのDPT接種プログラムなど、ここから学ぶことが多々ありそうですが。
さらに、日本や西ドイツ、イギリス、その他ヨーロッパ諸国においても同様のことが起こりました。ワクチン接種を止めると、病気は一旦増えましたが、以前よりも軽い症状であり、それによって死亡する乳児はいなくなった、というものです。西ヨーロッパで百日咳のワクチン接種をいまだに義務化している国は、アイスランドだけです。([227] p95)
その他の副作用反応
百日咳ワクチンに対するその他の副作用反応は、以下の通りです。
アナフィラキシー ショック 脳症
死亡 腕神経炎
発作けいれん Guillain-Barre症
じんましん 肌のただれ
関節の痛み 低血圧
呼吸困難 口の腫れ
乳幼児のひきつけ 乳児の泉門(頭のてっぺん)の腫れあがり
-PDR, 2002年 p.1854 [251]
以上の症状全ては、水銀による中毒反応と全く同じです。DPTには2005年まで、チメロサールという水銀物質が含まれていたのです。(Bernard,2000) [166]
接種は、1度で駄目ならもう2度としないこと
JAMA誌の1949年号におけるToomey著の記事以来、DPTによる副作用を取り扱った薬学関係の記事はみな、次の点で意見一致しています。「1度でも副作用反応があった子供には、将来2度と接種をしてはいけない」。家族代々に神経性の病気や「その他どんな病気」にかかった人がいる子供についても、同様です。これは学界のどの研究誌においても共通して言われていることですし、1975年からはWHOの正規的な基準にもなっています。イギリス、スウェーデン、オランダにおいては、この基準が厳格に守られています。(p129 [227])CDCの病気疾患報告書(MMWR vol.36)においてさえ、「家系に発作けいれんを起こしたことがある人がいる場合、その人がDPT接種を受けた後に発作を起こす確率は、通常の9倍になる。」と示されているくらいです。[234]
それでも専門家を無視するアメリカ
実際のアメリカでは、以上のような基準をクリアしているかどうかの考慮が全くされていないのが現実です。生産者が「リスクが高い」と言っている対象の子供達をきちんと診断して接種を行なわないようにするという制度が、全然ないのです。そんなことをしても、政治的には何の得にもならないので、小児科医のほうもいちいちその子の家系にDPT三種混合へ副作用反応を示した人がいるか聞いたり、あるいはその子が集中神経機関に障害があったり、以前ワクチン接種で副作用反応をおこしたことがあるか、などの理由で接種を断るなんてことはしません。そんなことをしたら、その医者は「すぐ事を荒立てたがる」問題児として、仲間はずれにされてしまいますから。
アメリカの医者達が、世界で実施されている薬学規定を無視して接種を行なっているというこの傲慢な態度をみると、いかにこの国のワクチン接種が政治色に染まっているかが分かりますか?全米小児科医連合(APA)は、「家系に痙攣発作や神経性の病歴があることは、接種の禁忌事項には当たらない」という声明まで発表している次第です。(APA Red Book )[253] いくら何でも、ひどい態度だと思いませんか?
どれか1つだけ、というならDPTを外す
ワクチン接種の中で、これだけは絶対やめた方がいい、というのを1つ選べといわれたら、答えはDPT三種混合接種です。1991年以降、VAERSがワクチン接種による障害に対し支払った総額15億ドルの内、DPT三種混合による副作用反応の対象額はなんと75%にもなっています。(Goodwin, Dodd [163,351])
DPT三種混合接種は、本当に効き目があるのか?
全米のDPT接種率は85%にもなりますが、未だに百日咳の発症件は毎年5000~7000件みられます。さらに、この発症件数は、1980年以降、確実に上昇しているのです。(CDC[83])
その理由は、「免疫」が数年で効果が切れることです。こうして免疫が切れた人は、成人になってから病気に異常な形で感染する危険が出てきてしまいますし、そこから、この異常形態の病気にまったく抵抗力のない乳児にも感染する可能性が高まります。
もう1つ問題があります。ワクチン接種を受けていない乳児の数は現在増えつつありますが、こうした乳児達がこの様な新種の異常形態の百日咳に感染する危険にさらされているのです。人類がこの新しい異常形態の病気に対して免疫を育むには、まだあと何世紀もの時間がかかるでしょう。
さらにNEJM誌の1994年版の記事をみると、百日咳にかかった5歳未満児の80%は、ワクチン接種を全部受け終えた子供達だったということです。研究員達の間でも、百日咳ワクチンの免疫性が不完全である、という結論に達しています。[331]
ここ5年間に、コロラド州やオレゴン州など、様々な地域において数百件の百日咳の疾患が報告されていますが、それをみても、DPT三種混合接種の効果は宣伝で云われているほどの効果がないことは明らかです。全米では2005年以来、児童に5回の接種を義務化しています。[3]そして接種後に万が一発病した場合、地域の福祉施設の一般的な対応としては、更にもう1度接種を付け足すというもの-この最も有毒なワクチンを、すでに許容範囲を超えている乳児の身体に6回目として追加する、という内容なのです!そうした地域の疾患児の90%は、すでに数回にわたる三種混合接種を受けているのに、こうした事実は全くお構い無しなのです。
つまり、こういうことです。子供達は、ワクチンによる副作用の危険に脅かされるだけではなく、もともと約束されていたはずのワクチンの効果=免疫自体、実は手に入れることが出来ない訳です。そんなワクチンを何度も何度も追加して接種したって、それでは何の効果もありません。それなのに、始めには3回で十分といわれていた接種回数が、4回、5回、ついには6回にも増えてしまっています。そして更に、成人期には加えて5回の接種が定められているのです。本物の免疫とは、一生涯に渡って続くものであるし、実験シリンダーの中で作り出せるようなものではありません。薬学が、免疫の本来の意味を曲げて宣伝してしまっているだけなのです。
ささやかな疑問
では、実際に私達はどんな危険をおかしているのでしょうか?短期性で数ヶ月しかもたず、再度接種しなくてはならない、しかも効果のうかがわしい「免疫」を付けるために、生後2ヶ月の乳児を、先に挙げたような様々な副作用の危険にさらす価値が本当にあるのでしょうか?百日咳じたい、本来なら自然消滅していた病気のはずなのに、こんなリスクを負うのは何のためなのでしょうか?
ここで述べたのは、百日咳ワクチンの問題のうち、氷山の一角にすぎません。百日咳ワクチンの問題データは非常に大量にあり、しかも大多数は主流の情報誌に掲載されているもので、実際はここで示したものより、はるかに酷い現状です。興味をもたれた読者の皆さんには、本書に掲載している情報源の資料をご自身で調べて、より深いレベルで考察されることをお薦めします。
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