臨床データを隠蔽 『医療マフィア』製薬会社ファイザー
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2012年06月26日
世界最大の製薬会社ファイザーの関節痛治療薬セレブレックス(Celebrex)は売上25億ドルをたたき出すベストセラーとなる薬です。従来の関節痛治療薬のイブプロフェンやナプロキセンの代表的な副作用である胃腸の潰瘍の発生が、セレブレックスでは著しく少ないとされていました。
しかし、真実はセレブレックスの胃腸への副作用の抑制効果は他社製の治療薬となんら変わらず、単に製薬会社がデータを偽って報告していただけに過ぎなかった。
NY Timesがファーザーに対する証券詐欺訴訟に対する提出書類を調査したところ、製薬会社幹部は好ましくない臨床データを戦略的に潰したことが明らかとなっている。
2000年2月、当時セレブレックスを開発していたファーマシア社(後にファイザーが買収)の従業員が、臨床データの発表方法についてメールで書いている。
「最悪の場合は、私たちの望まない結果であればトライアル設計が問題だったと非難しなければならない」
「もし他の臨床効果がでなければ、私たちはどのようにデーターを発表するか戦略を練る必要性がある」
セレブレックスの開発メンバー内でも、虚偽データについて「チェリー狩りデータ」や「改善しか見当たらないデータ」などとデータを批判していた。
望まない臨床データは隠蔽し、好ましいデータだけを公表する。患者の安全性よりも、利益を重視するのが製薬会社の考え方なのです。
もしFDAに承認されなければ巨額な開発費を投じた資金が無駄になるので製薬会社はデータを偽ってもFDA(食品医薬品局)の承認を取りたいのは理解できます。
問題は国民の安全性を守るために活動しなければならないFDAが製薬会社の手先となって臨床をチェックしないことにあります。
石油産業から派生した製薬会社は人体をターゲットにし製薬特許を取得することで莫大な利益をあげる医療マフィアが横行するアメリカでは致し方ないのが現状です。
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