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化血研のインフルエンザワクチンによるアナフィラキシーの発症について 

化血研のインフルエンザワクチンによるアナフィラキシー発症について。
医師ブログより。 http://bit.ly/M61srI

それでは今日の話題です。

昨年からインフルエンザワクチンの、
小児用量が変更になりました。
日本のこれまでの小児用量は、
効力の強かった全粒子型と呼ばれるワクチンの時代に、
決められたもので、
それが安全性は高く効果は落ちる、
スプリットタイプのワクチンに変更された後も、
その効果のしっかりとした比較や検証のないまま、
そのまま使用されていた、
という経緯があります。

それを、
昨年から遅ればせながら、
海外用量と同一のものに改めたのです。

その結果として、
たとえば3歳から5歳までの年齢層では、
これまでの倍以上の用量が接種される、
という形になりました。

急に接種用量が倍以上になって、
それで何か問題は生じないのでしょうか?

ワクチンの副反応が、
増えるようなことはないのでしょうか?

その危惧は多くの親御さんが、
お持ちになったのではないかと思います。

それに対して、
大多数の専門家の方のご意見は、
問題はない、というものでした。

実際にはどうだったのでしょうか?

概ね現時点までの昨シーズンの解析では、
それまでと明確な変化は見られていません。

ただ、一点のみ問題になった事項があります。

それが、化血研のワクチンによる、
アナフィラキシーという重症のアレルギー反応の増加です。

日本のインフルエンザワクチンは、
輸入ワクチンも使用自体は可能ですが、
実際にはほぼ100%、
国産の4社のメーカーのワクチンが使用されています。

そのうちの1社が化血研です。

こちらをご覧下さい。
インフルエンザのアナフィラキシーの図.jpg
これは厚生労働省の当該問題についての、
報告書の資料から取ったものです。
2,007年から昨年までの、
それぞれのシーズンのアナフィラキシーの報告数が、
一覧表になっています。

ご覧頂くとお分かりになるように、
昨年から急激に増加しています。

季節性ワクチンの時代には、
毎年せいぜい数例であったものが、
昨年はそれまでの4倍以上の42例が報告されています。

特に12歳以下の小児の報告数は、
前年の9倍近く増加しています。

接種量が倍以上になった3~5歳の年齢層では、
それまで殆ど報告がなかったにも関わらず、
10例の報告があり、
その多くが重症の事例です。

これはとても偶然とは思われません。

この結果は昨年の12月には公表され、
それを元にしてアナフィラキシーの原因についての、
詳細な検証が行われました。

しかし、
皆さんはこの事実をご存じだったでしょうか?

報道もされたとは思いますが、
かなり控え目なものだったと思います。

この結果は化血研のワクチンに限ったものです。

その事実を重要視する立場に立てば、
一旦化血研のワクチンを回収しても、
良かった筈です。


しかし、
そうした方針は示されませんでした。

色々な立場はあるでしょうが、
この判断は僕は正直疑問に思います。

アナフィラキシーの原因の検証結果は、
どのようなものだったのでしょうか?

上の表をもう一度ご覧下さい。

明確に接種用量の増加した年齢層で、
発症が増えていることが分かります。

つまり、この現象はワクチンの量と関連があります。

更にそれほど著明とまでは言えませんが、
2007年と2008年以降とを比較すると、
そこから発症が増えている傾向があります。

2008年以降から、
変わったものとは何でしょうか?

インフルエンザワクチンには、
一部のジリンジタイプのもの以外には、
全て防腐剤が入っています。
インフルエンザワクチンは、
何回かに分けて使用することがあるので、
その間の雑菌の侵入などを防ぐ目的です。

この防腐剤には、
国内でも国外でも、
もっぱらチメロサールという成分が使用されています。

ただ、このチメロサールには水銀が微量ながら含まれていて
それがお子さんの神経の発達などに、
影響を与えるのではないか
という意見があり、
一時非常に問題になりました。

そのために、
チメロサールを使用しないワクチンを製造しよう、
という動きがあり、
その1つの試みとして、
フェノキシエタノールという防腐剤を使用したのが、
化血研のインフルエンザワクチンです。

化血研のワクチンが、
全てフェノキシエタノールに切り替わったのが、
2008年のことです。

そして、
現在国産4社のうち、
フェノキシエタノールを使用しているのは、
化血研のみなのです。

このことから、
フェノキシエタノールが、
アナフィラキシーの原因となっているのではないか、
という推測が生じます。

研究班ではアナフィラキシーを来した方の背景を、
詳細に検証し、
特定の素因とは無関係の可能性が高いことや、
特定のロットや他に接種したワクチンとの関連もないことを、
確認しています。

すると、
矢張り共通して含まれている、
フェノキシエタノールが怪しい、
ということになります。

アナフィラキシーを起こした患者さんには、
その血液中にインフルエンザの抗原に対する、
特異的IgE抗体が検出されています。

IgE抗体は1型アレルギーに関わりがあり、
これはワクチンの成分がアナフィラキシーを起こしたことを、
立証するものです。

こうした反応は大なり小なり、
ワクチンを接種した多くの人に、
出現する現象です。

しかし、
大多数の方はアナフィラキシーにはなりません。

つまり、
何らかのアレルギー反応を増強する因子が、
ワクチンの成分の中にある筈です。

ここで研究班では、
好塩基球活性化試験、という手法を用い、
アレルギー反応の増強の有無を検証しています。

好塩基球の活性化の程度は、
アレルギー反応の増強を、
ある程度定量的に検証出来る指標なのです。

その結果…

インフルエンザの抗原に対して、
IgE抗体が検出された患者さんの血液に、
フェノキシエタノールを反応させると、
好塩基球の活性化が刺激される、
という結果が得られました。

もう1つ興味深い結果として、
フェノキシエタノールを含むワクチン製剤では、
時間経過と共に、
インフルエンザの抗原の粒子の大きさが、
増加する傾向が認められました。

これはフェノキシエタノールと抗原とが、
何らかの相互反応をすることにより、
免疫刺激が増強する可能性を示唆しています。

そして、
チメロサールをフェノキシエタノールの代わりに使用しても、
好塩基球の活性化は、認められませんでした。

こうした結果を受けて、
今年からの化血研のインフルエンザワクチンは、
防腐剤としてフェノキシエタノールの使用を中止し、
チメロサールを復活させる方針
となったのです。

この検証結果のみで、
必ずしもフェノキシエタノールが黒とは言えませんが、
かなりの灰色であることは確かで、
接種者の安全を優先する立場から、
そうした決定が行われたのです。

これは極めて迅速な決定であったと思います。

今回の検証は非常に迅速かつ精緻なもので、
その点は素直に素晴らしいと思います。
ただ、その間の情報管理の在り方には、
疑問も覚えます。
もう少し別の対応の仕方も、
あったのではないか、
と思えるからです。

今回の結果から思うことは、
1つにはワクチンも生ものであって、
時間と共に変化があり得るので
(上記のデータは開封して常温時のものですが)、
極力早期に使用するのが望ましいのではないか、
ということです。

もう1つは今回のような詳細な検証が、
ワクチン以外の全ての薬剤についても、
迅速に行われるようになれば、
薬の副作用は著明に減少し、
薬害に苦しむような方も、
間違いなく少なくなるのではないか
ということです。

薬の安全性を保つとはそういうことです。

たとえば、
ジェネリック薬品では、
先発品とは添加物が異なる場合があり、
それにより副作用が増える可能性も、
決して否定は出来ないのです。

限られた財源の中でも、
安全性を重視するような立場が、
もっと医療にはあるべきではないでしょうか?

今日は化血研のインフルエンザワクチンによる、
アナフィラキシーの増加とその原因についての話でした。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

(付記)
最初の記事には余計な入れ事が多かったので、
削除してポイントのみを整理することにしました。
(2012年6月18日午後2時修正)
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私が大きく影響を受けた予防接種の参考本をご紹介させて下さい。

著者は、アメリカのホリスティック研究者であるDr.Tim O'Sheaで、
原本のタイトルはThe Sanctity of Human Blood : Vaccination I$ NOT Immunizationです。


The Sanctity of Human Blood : Vaccination is Not Immunization (Fifth Edition) [Paperback]
Tim O'Shea (Author)


翻訳本の方は、「予防接種の本当の意味ー大切な人を守るために」としました。

私自身、自分だけの時には何も深く考えずに予防接種を受けていましたが、
娘が生まれからは、
「子供の身体に注射するものだし、健康や命に関わるものだから、まずはどんなものなのかその実態と効能、危険性について親が知った上で判断したい」と思うようになりました。

同じ様に、ただ家族や医者から聞いたほんのちょっとの情報だけで、またはそのプレッシャーに押されて、

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さらに、この本で使用している参考資料は、政府機関、主流の医学誌といった
「ワクチン接種を薦めている側」の資料なので、「ワクチン反対派」が感情的にいった不確定な情報なのでは、という心配がありません。

掲載している情報は、主にアメリカの状況が中心ですが、日本の現状を知るにも十分役に立つものです。
何より、ワクチン製造業者と政府間の権力及び資金関係の結びつき、メディアへの影響力などは、アメリカに限るものとは言えませんから、実に興味深いと思います。

翻訳の全文章を、私の日記に項目ごとにわけて掲載してあります。
ただし、こちらは校正チェック前の文章ですので、多少読み苦しい箇所もあるかも知れません。

今回、著者のウェブサイトに日本語版を電子書籍(e-book)という形で掲載しましたので
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(注※当ブログに簡易翻訳版を記事・日記にしているので
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●予防接種前から髄膜炎は減っている。



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