病気の「数字」のウソを見抜く 医者に聞くべき10の質問

[単行本(ソフトカバー)] スティーヴン・ウォロシン、リサ・M・シュワルツ、H・ギルバート・ウェルチ (著), 北澤京子 (翻訳) 内容紹介 ◆ゆがめられた「病気の数字」にだまされるな 病気の発症確率、薬の効果、治療後の生存確率など「病気の数字」を正しく読む方法をわかりやすく解説する。 治療や薬の効果を伝える情報は、行政、マスコミ、製薬会社、研究者、患者擁護団体などの思惑で誇張されたり、 ゆがめられたりして伝わっているものが多い。それを鵜呑みにしないで、病気や健康に関する統計などのデータ を読み取り、自分のリスクを客観的に理解する方法を伝授する。 ◆がんや成人病の「治療の話」をうのみにしない がんの5年生存率の向上と実際の死亡率は関係がない。 薬を飲んで治っても、その薬が効いた証明にはならない。 検査結果の改善が、症状とも寿命とも関係ないことがよくある。 患者が1万人中の4人から2人に減っただけで「50%の減少」と報道される。 ◆だから、自分を守りたければ、こう聞かねばならない。 「その病気のリスクは私にも当てはまりますか?」 「その治療の利益は不利益を上回りますか?」 「その数字を発表したのはだれですか?」 内容(「BOOK」データベースより)がんの5年生存率の向上と実際の死亡率は関係がない。薬を飲んで治っても、その薬が効いた証明にはならない。検査結果の改善が、症状とも寿命とも関係ないことがよくある。患者が1万人中の4人から2人に減っただけで「50%の減少」と報道される。治療の話をうのみにしない。
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目 次病気の「数字」のウソを見抜く
■パート1:私のリスクって何?関連性のある記事 「予防接種をすれば軽くすむ」という幻想 -転載-●効果率のまやかしワクチンの効き目を表す言葉に「効果率」があります。 200人のこどもを100人ずつ、 A・B2つのグループにわけます。 Aグループの100人にはワクチンを接種せず Bグループの100人には接種します。 その結果、Aグループ中の40人が発病し、Bグループでは10人が発病したとします。 予防接種のおかげで、100人のうち30人が発病せずにすんだわけですから 素人考えでは約30%の子供に効果があったということになりそうです図3 効果率%=(非接種者の発病数ー接種者の発病数)/非接種者の発病数 × 100 図3では (40-10)/40 × 100 = 75% 普通に考えると、効果率75%というと、 100人に接種したら75人が病気にかからないと思ってしまいそうなものです。 しかし、医学用語はそういうことになっていないのです。 ここで注意しなければならないことは、この計算では全体の人数や発病者の人数が何人であっても A・Bのグループの発病者の割合が、4対1ならば、いつでも75%になるということです。 たとえば、A・Bのグループを1万人ずつとし、 非接種のAグループでは4人が発病し、 接種したBグループでは1人だけが発病したとします。 つまり1万人に予防接種をして、たった3人が発病せずにすんだだけでも 効果率は75%と表現されるわけです。 素人考えでは、0.0003%ですが。 こんな不思議な言葉がまかり通る、医学の世界には、ただただ驚くばかりです。 略(推進派の著書の抜粋で、効果はあると有意検定すれば、そんなものである。と効果率について述べている。) わたしたちも「予防接種とは、その程度のものである」と思うしかありません。 予防接種に「効果」があるかないかということには このような錯覚をさそう表現が含まれていることを覚えておいてください。 |
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